オーストラリアに5年住んで思う、日本の良いところ
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こんにちは、ジュークです。
2018年にオーストラリアに移住し、早5年が経過しました。移住当初は就職活動などで苦労し、その後もカルチャーギャップなどを腹落ちさせるまで紆余曲折あるものの、概ね毎日をエンジョイしていると思います。
本日はそんな5年住んでみて「ああ、やっぱり日本っていい国だなあ」と思うことを挙げてみたいと思います。私の言う日本は、私の出身地でもある東京や神奈川などの関東を指します。
ご飯がおいしい
在外邦人が思うことNo.1といっても過言ではないでしょう。
日本へ一時帰国した時に最も思うことであり、やはり日本の飯は世界一だと思うのです。
正確には当たり前な話だけれど、「日本の飯は日本人の舌に合うようにできている」だと考えます。そりゃ、その国の人の舌に合う料理を提供しないと生き残れませんから。
ただ、これはオーストラリアの飯がまずい、と言っているわけではありません。ここオーストラリアにも、おいしい料理はあります。
ただ日本はやはり普遍的に、平均的に飯のレベルが高いと思います。そして安い。
素晴らしい食文化であることは間違いありません。
公共交通機関の便利さ
「電車でとりあえずどこにでもいける」便利さを追求する国、日本。
しかも時間通りにくるし、綺麗だし、スピードも速い。車と違って渋滞も信号もないので、時間通りに移動できます。
オーストラリアにも電車はありますが、日本ほど本数もなく、私の住むシドニーではちんたらちんたら走る電車も多く、日本の快適でスピーディーな電車が懐かしく思えます。
そしてオーストラリアは文化的に車社会であるので、電車でいろんなところに行けますが、日本ほどの便利さはありません。また、車はもちろん渋滞もありますし、運転手は運転しないといけなく、時間の有効活用とは言えない部分もあると思います。電車なら乗りながら本を読んだり、スマホで情報収集もできますしね。
買い物の便利さ
オーストラリアでも生活必需品の買い物で苦労することはありません。昨今はアジアングローサリーも増えてきたので、日本の食材も結構気軽に手に入ります。
一方、東京ほどモノが溢れかえっておりませんので、買えるものの選択肢といった意味では、買い物好きな人には楽しくない国かもしれません。
そして、高い物価を誇るオーストラリアでは日本に比べると全てが高く、そしてクオリティもよっぽどのお金を出さない限りよくないパターンも多く、それほど購買意欲が掻き立てられることもないと言えます。
日本は、比較的安く、そしてクオリティも普遍的に高いものが手軽に手に入る環境だと思います。
仕事の選択肢
私のように母国語が日本語で、英語が第二言語、職種は営業となると、日本の方が圧倒的に仕事の幅は広く、そしてチャンスも多いと感じます。
以前のブログ記事でも書き、私の個人的な感覚ではありますが、ここオーストラリアで日本ができても高い給料の仕事に就けることとはもちろん別で、単に「日本語を求められる職種につきやすい」だけです。例えば日本語教師とか、日本企業の現地採用、観光業のツアーガイド、日本レストランのシェフ、美容師、とかです。
一方、英語をビジネスレベルで操れる人材がその人口からすると少ない日本では、英語ができるだけでチャンスが増えます。その業界の経験がなくとも転職できたり、転職市場での競争力が上がることもあると思います。
まあ、給与だけで見ると、オーストラリアは平均的に日本に比べると高い傾向にありますので、どちらの国の方が稼げるかはまた別の話だと思っています。
マイノリティではないこと
私の住むシドニーでは昨今、アジア系移民が非常に増えているとはいえ、オーストラリア全土で見るとアジア人はまだまだマイノリティです。そして、もちろん、いくら英語が流暢になろうとも第二言語であることに変わりはありません。
私はこの5年間、特に人種差別的な扱いを受けた経験はほとんどありませんし、何か不快な経験をしたこともありません。
ただし、自分が社会のマイノリティであることは、時に精神的に疲れやすいことはあると思います。特に自分の置かれている状況と近しい人が近くにいないときなど、自分を理解してくれる人がいない場面などは辛いこともあると思います。
一方、日本ではもちろん日本人がマジョリティであり、ある程度日本人は平均化された社会で生きている人が多いと思いますので、自身が人種的・文化的マイノリティになることは少ないと思われます。
自身が住んでいる社会のマジョリティであることは、精神的にも人を安定させるものだと思います。
終わりに
日本は時に批判されやすい国ではありますが、私は素晴らしい国だと思います。もちろん、完璧ではないですが、それはどこの国でもそうです。
同時にオーストラリアは「住みやすい国」のイメージが日本人の間では先行している部分もあると思います。それはそれで否定しませんが、苦労する部分もあると思います。
それでも私は、オーストラリアのほうが総合的に見ると今後も住んでいたいな、と思うのです。5年住んで思う、オーストラリアの良いところも今度書いてみようと思います。
それでは。