オーストラリアのビザ申請などに必要な「Certified Copy」を日本で手に入れる方法
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こんにちは。ジュークです。
私も2017年にオーストラリアへのパートナービザを申請し、2018年末に豪州に渡ったわけなのですが、ビザ申請などのプロセスにあたりパスポートや関連書類の「Certified Copy」の提出を何度か求められました。
日本人には若干馴染みの薄い「Certified Copy」について簡単な解説と、私が実際日本で入手した方法について簡単に綴ります。
余談ではありますが、今年の7月に第一子が誕生し、州政府に出生届(Birth Register)を提出する際も私の身分証明としてパスポートのコピーをPDFでアップロードした際にも活用できたりもしました。
何かと使える機会は多いので、入手しておいても損はなさそうです。
そもそもCertified Copyとは?
日本人に馴染みの薄いCertified Copy、直訳すれば「認証されたコピー」となります。
コピーされる元の書類は、一般的にパスポートや運転免許証などといった身分証明書が多いです。
ここオーストラリアでは、出生届やビザなどの役所周りの手続きはほぼオンライン化されています。これは私も日本からこっちにきてすぐのときは戸惑いもありましたが、見事にウェブ上で完結する手続きがほとんどです。
わざわざ役所に足を運ぶことの方が回数としては少ないです。
そんなわけなので、日本で役所に書類の原本を持って行って手続きをする、なんてことはオーストラリアではほとんど行われていません。
必要書類を、当該ウェブサイトからアプリケーション(申請書、願書)を作成の上、PDFなどの形式で添付するのみです。
手続きのオンライン化に伴い、個人が提出するPDF化されたパスポートや運転免許証が本物かどうかを見極める方法として、Certified Copyという概念があります。
簡単な言葉で説明すると、Certified Copyはパスポートや運転免許証などを普通のコピー機やスキャナーでコピーし、そのコピーされたものに認証をしても良いとされている政府機関や職業の人が日付とサインをすることです。
そういった社会信用がある人がサインすることで「このコピーは本物です」というお墨付きをもらうわけですね。
日本でCertified Copyを得る方法
ここオーストラリアでは、今はコロナウィルス感染症の影響で目にすることは減りましたが大型ショッピングモールや一定の職業についている人(弁護士、教師、看護師など)にサインをしてもらえる無償サービスを受けられるところがあったりして、結構気軽に手に入ります。
一方、前述の通り、日本では社会浸透した概念ではありません。
どこでそのサービスを受けられるかと言うと、当たり前かつ直球ですが、オーストラリア大使館です。
オーストラリア大使館は、当然ながらオーストラリア政府機関の1つですので、こういったサービスを提供しています。
https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/notarial_jp.html
その名も「認証サービス」です。
2018年に私が行った時は、東京都港区のオーストラリア大使館に出向き、担当の方にパスポートを渡しました。するとコピー機で普通にコピーを取り、それに「AUSTRALIAN EMBASSY, TOKYO」と日付が大きく描かれたスタンプをバーンと推し、サインをした上で「ほらよ」といった感じで10秒くらいで作業完了です。
このサービスはもちろん有償で、私の時は六千円前後でした。その時は現金のみ受け付けでした(現金を持ち歩かない私は急いで近場のATMに行った苦い記憶が…)
「スタンプ押してサインしただけじゃねーか」と思いましたが、そこはぐっとこらえました。笑
2021年8月現在、ウェブサイトを見る限りではオーストラリアドルかつクレジットカードの支払いのみを受け付けているようです。豪州らしいですね。
最後に:案外役に立つこともあります
豪州で非豪州人として暮らしていると、何かとパスポートなどの身分証明書の提出が求められる場合があります。就職するとき、運転免許証を取得するとき、転職するとき、第3国のビザを取得するとき、子供が誕生した時…。
その都度、オーストラリア政府がきちんと認可したコピーがあることで、そういった時の面倒ごとをかなり回避できてきたのもあります。
私が所有しているCertified Copyされた書類はパスポートのみですので、文字通りただのコピーの運転免許証などをPDFで出すと「これは本物か?」と聞かれたこともわずかながらあります。
こういったペーパーワークで時間とられるのももったいないですね。
Certified Copyは一回作ってしまえば、原本の有効期限が切れない限り有効ですので、結構長期間使えたりします。
それでは〜