オーストラリア生活6年目になっても慣れきらない文化の違い
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皆さん、こんにちは。
オーストラリアに移住して6年になるジュークです。私が日本からオーストラリアへ移住してそれなりの時が経ちましたが、いまだに「おおっ」と戸惑ったり、慣れることがまだしきれていない文化の違いや異文化交流のエピソードをシェアしたいと思います。
人のフレンドリーさ
まず一つ目は、オーストラリア人のフレンドリーさについてです。日本では、初対面の人とのコミュニケーションは控えめなものが多いですが、オーストラリアでは違うことが多いです。公共の場やカフェで知らない人とも「Hi!」「How is it going」積極的に挨拶を交わすのは一般的です。特に子供と一緒にいると、さらに声を掛け合うことが増えた気がします。自宅近所のカフェだと「どこのチャイルドケア行ってるの?」とか世間話をすることも少なくありません。最初は戸惑いましたが、最近はその温かい対応が心地よく(逆に無言だと不自然になることも)、今では私も積極的に挨拶を交わすようになりました。
ただ、子供を公園で遊んだ後、仕事の終わった後など、こちらが疲れている時・特に人と喋りたくない時に知らない人に話しかけられると「疲れてるんだけどなぁ」と思いつつも喋らないといけない時はなんだかこう、心の負担になりますね(笑)
ワークライフバランスの考え方
また、オーストラリアのワークライフバランスへの考え方についてもまだ心に「落ちきっていない」と思うことが多いです。これは職種・業界にもよると思うので、人によって捉え方は様々であると前もってお伝えしたいです。
まず全体像からお話しすると、日本では長時間労働が一般的であり、仕事が生活を支配する傾向があります。私も日本でサラリーマンをやっていた時は、朝8時に会社に行って、22時ごろまで残業や会食、もしくは出張で羽田空港に夜中に着く、なんて生活をよく送っていました。
オーストラリアでは、一般的に仕事とプライベートのバランスが重視されています。週末は家族や友人と過ごすことが大切にされ、休暇を取ることも奨励されます。私自身も、初めは日本のような働き方に慣れていたため、仕事への取り組み方に戸惑いを感じることもありました。
しかし、オーストラリアのワークライフバランスの考え方に触れるうちに、仕事とプライベートの両方を大切にすることの重要性を理解するようになりました。仕事で頑張ることも大切ですが、自分自身や家族との時間も同じくらいに価値があるという考え方がかなり根付きました。週末には自然の中でリフレッシュし、新たなエネルギーを充電することで、仕事に対するモチベーションも高まることを実感しています。もともと、日本の「仕事=人生」的な価値観に違和感を持っていたので、人生への価値観といった側面ではオーストラリア生活のほうがストレスが少ないと感じます。子供が生まれた後は特にそう感じることが増えました。
このようなワークライフバランスの考え方は、私にとって大きな学びであり、日本の働き方との違いを感じながらも、心身の健康を保つために必要なことだと確信しています。これからも、仕事とプライベートの両方を大切にし、バランスの取れた生活を送ることが目標です。
とはいえ、私のような営業職でこのような綺麗事が言えるのは結果を出している場合に限る、と言ってもよいと思っています。結果を出せない営業への対応は、オーストラリアはとてもドライでシビアです。家族を重要視する社会ではありますが、「権利を主張する前に、まずは結果を出せ」が暗黙の了解であるように思えます。
食文化
また、日本とオーストラリアの食文化の違いも面白いと思います。オーストラリアではその高い食料自給率から、肉類を始め果実・野菜がとても豊富かつ新鮮で、どこにでもあるような大衆スーパーでも食材を楽しむことができます。特に果物は、日本では一般的に比較的高い値段で売られていますが、オーストラリアではほとんどが国産であることから比較的手の届きやすい価格で売られており、移住してからよく食べるようになりました。
一方で、日本の食文化と比較すると異なる点もあります。例えば、日本では季節の食材や地域の特産品を活かした料理が重視されますが、オーストラリアでは多様な文化が融合した結果、様々な料理が楽しめることが特徴です。中華料理やイタリア料理、インド系はもちろん、韓国料理や中東系、日本食、南欧料理など様々なレストランが並んでいます。
オーストラリアでの生活が長くなるにつれ、新鮮な野菜や果物に慣れて、各種サラダを食べることが増えたり、果物をおやつ代わりに食べることが増えました。日本在住時は、おやつといえばお菓子でしたが、前述の通り果物が比較的安価に手に入るため、オーストラリアでの生活は健康の面でも良いことだと感じます。子供も新鮮な果物を小さい頃から多く食べているせいか、チョコレートやキャンディと言った加工食品はほとんど食べず、おやつは果物中心の食生活となりました。
オーストラリアでの食事は、日々の生活を豊かにする重要な要素の一つであり、地域の文化や人々との交流を深める場でもあります。これからも、様々な食材や料理に触れながら、食の楽しみ方を追求していきたいと思います。
とはいえ、たまに日本に帰って居酒屋に行ったり、お寿司や焼肉を食べると、めっちゃ美味しいですし「俺はやっぱ日本人なんだな」と強く感じることは紛れもなくあります(笑)
終わりに
移住後6年とはいえ、オーストラリアでの生活は挑戦と発見の連続です。それが私の人生を豊かにしていると信じて、異文化交流から学んだことを大切にしたいと思います。