Bathurst~Orange~Cowraへ二泊三日で行ってきた(パート②)
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こんにちは。ジュークです。
パート②へようこそ。
早速行ってみましょう!
Contents
2日目:Bathurst → Orange → Cowra → Bathurst(続き)
Orangeを後にした後、我々が向かったのはCowra(カウラ)です。カウラはOrangeから南西に車で1時間ほどの距離にある人口1万人程度の小さな小さな町です。Bathurstと3つでニューサウスウェールズの大三角形を構成している街の1つです(大嘘)
歴史に詳しい方であれば馴染みのある地名かもしれません。そう、ここには第二次世界対戦中にイタリア人や日本人を中心とする枢軸国兵士の捕虜の収容所があったところです。
収容所自体は、戦後に閉鎖されて建物も撤去されたため、何も残ってはおらず、ただ平野が広がっているだけでした。
ここカウラの収容所跡地に、今も日本大使館や防衛署の要人も訪れることがあるのは、1944年に起こった日本兵を中心とする脱走未遂とそれに伴って日本兵約230名が亡くなった事件があったからです。英語でCowra Breakoutと呼ばれており、跡地には以下が置かれていました。
当時の日本兵の中であった「捕虜として日本に帰るぐらいなら自決すべし」の精神から起きた悲劇とも言われております。その記憶を後世に残すためのものが残されています。日本兵捕虜は休み時間に野球をしたり、イタリア人捕虜は料理をしていた、という国民性の滲み出る記述もありました。
同じ日本人としてとても感慨深い土地でした。おそらく私より若い兵士もいたことでしょう。まだまだ未来と将来のある若者が戦地に送り出され、捕虜となったことで敵国の僻地に送られ、日本にいつ帰れるかもわからず、家族にいつ会えるかもわからずの日々を過ごされたと思うと、とても複雑な心境になりました。カウラは今でも本当に周りに何もないところなので、1944年当時のことを考えるとそれは日本兵問わず、捕虜全員は大変な思いをしたと思います。
戦争は決して肯定するものではなく、賛否あるかもしれませんが、今こうやって日本人がオーストラリアの土地で平和に暮らせるのもこういった歴史の一ページと繋がっているから、と思うことはあります。
この後は、Bathurstのホテルに戻りました。帰路もおおよそ1時間の旅です。
3日目 Bathurst → シドニー
最終日の朝ごはんはカフェ「Doppio」でいただきました。
メニューはいたってシンプルで、「チキンアボカドサンドイッチ」や「ハムチーズクロワッサン」などオーストラリアならではのものが並びます。
シンプルなメニューであるこそか、とても美味しかったです。我々は、チキンアボカドサンドイッチ、ハムチーズクロワッサンに加え、チョコクロワッサンの3つとフラットホワイトを注文。程よい味付けのサンドチッチとクロワッサン、甘過ぎずのチョコクロが、コーヒーととても合っていました。
地元の人も多く、次々に人が訪れて列ができるなどその人気ぶりが1時間ほどの滞在でも実感できました。
住所は 7 Keppell Street, Bathurst, NSW, Australia, New South Wales です。ぜひ訪れてみてください。朝5時から開店しているようです!
この後我々はブルーマウンテンを経由する帰路につきました。
宿泊場所:Littomore Hotel and Suites
この小旅行では、Littomore Hotel and Suitesに2泊しました。
立地はBathurst中心街まで徒歩5分ぐらいで、比較的便利かつ静かな立地でした。
建物及び部屋は決して新しくなく、どちらかといえば年季が入っていました。部屋は基本的に広く、子供が走り回っても大丈夫な広さが確保されており、それは良いポイントだったと思いました。また、子供ベッド(Cot)の貸し出しも無料で、それもありがたかったです。
水回りはリノベーションされたのかとても清潔で、シャワーも適度な水圧で快適でした。
Hotelを名乗りますが、実態はいわゆるMotelに近いと感じました。駐車場が広がっていて、それに向かって2階建てのアパートが20部屋ぐらいある感じですね。
敷地内には宿泊者ならタダで使える洗濯機及び乾燥機もありましたので、服が汚れることが多い子連れには便利かもしれません。
Wifiもタダで、それなりの速さでした。その気になればここからリモートワークできるかも?
終わりに
Bathurst、Orange、Cowraの3つは決してメルボルンやブリスベンといった大都市ではなく、知名度も高くないと思います。お世辞にもこれといった観光スポットがあるわけでもありません。
ただし一歳児との旅行だと、大都市感より、自然が広がっていることがありがたいと思うことも多く、今回の旅行はその観点ではとても有意義だったと感じました。
訪れた全ての場所が基本的に人が少なく、広い敷地がありましたので、子供が自由に動き回って探索できるのは大都市にはない魅力だったと思います。
逆に子供が成長しすぎると面白くないだろうな、退屈するだろうな、と思ったのも正直なところですね。
それでは!