オーストラリアでのキャリア構築3年目を迎えるにあたって思う事
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こんにちは。ジュークです。
早いもので来月12月で、オーストラリア移住3年目を迎えます。結婚、移住、就職活動、就労、転職、そして今はキャリアチェンジを模索中と振り返るとこの2年はいろいろなことがありました。
移住者ブログのあるあるネタの振り返りをやっていきたいと思います。
Contents
「ワークライフバランス」とは
豪州移住者の間ではよくある話題の「ワークライフバランス」。
私の例にもれず、ワークライフバランス自体は日本に住んでいた時より大枠では改善したと思います。平たいところでは、残業はほぼ皆無(18時にはほぼ終業)、コロナウィルスの影響もあり今年3月から週5日の在宅勤務も導入。深夜まで続く飲み会も接待も週末出勤ももちろんないので、家族・奥様との時間も十分とれています。
日本でのサラリーマン時代では週末は平日の疲れを癒すだけで終わり、特段習い事もできずにいました。オーストラリアにきてからは週末はスポーツもしていますし、月に1回くらい小旅行もできるぐらい余裕もできてきました。
しかしながらなんだか最近「100%幸せか」と思うとそうでもない。少なからず「隣の芝は青い」「無い物ねだり」的な心理もこの頃働き始めてきており「ワークライフバランス」について再考しています。
オーストラリアで働くことへの適応
移住2年目を迎え、オーストラリアでの就労も2年目を迎えている今、豪州のワークスタイルに適応するのに今更てこずっている自分が少なからずいます。
もちろん日本で働いていた時に死ぬほど嫌だった残業や接待なども、オーストラリア移住後は皆無のためそういった「人付き合い」「同調圧力」のストレスからは開放されました。毎日百件は超えるメールを捌き、毎日何件もスケジュールされた打ち合わせをこなし、場合によっては深夜会議にも出席もしていました。もちろんの如く過労で体調を何回か崩し、病院の面倒になることもありました。
豪州にきてからの2年間は、こういった事がないので「健康的」な生活はしていると思います。
一方で、このオーストラリアでの「まったり働く」かつ「ポジション採用」文化に今更ながら違和感を覚えていることもあります。
まず仕事のスピード感が違う
単純に思うのは、日豪における仕事のスピード感の違いです。日本ではある程度厳しい環境にいたこともあり仕事の速さはかなり重要視されていました。顧客へのメールは24時間以内、社内メール(特に上司)は1時間以内に応答せねば上司に詰められる。顧客もそういったスピード感を期待していた会社が多かったです。
一方の豪州では、常識が異なります。
職場や業界によって異なるとは思いますが、チャットやメールは3日以内に返せば良い。期限ギリギリまで動き始めない人ばかりであったり、自分に都合の悪いメールの無視は当たり前、間に合わないといろんな言い訳を延々と述べたり、会議で合意した事についてさえも無視する人もザラにいます。
そんな中で最後までやり切る力が試されている気もする一方で「なんでこんな基本的な事ができない人が多いんだ」とストレスが溜まることもありますね。
メンバーシップ型への適応
多くのブログで書かれているように、少しずつ変わってきてはいますがいわゆる「メンバーシップ採用」の日本社会に対し、「ポジション採用」のオーストラリアを含む欧米社会。
良いことも悪いことも双方のシステムにはあるため、どちらかが一概にいいかという議論をするつもりはないです。私も最初、欧米のポジション採用をどちらかというと支持してきました。
ところが現在の仕事をしていて思うことの1つに、「ポジションの当たり外れ」が当然ごとくあり、一回「はずれ」の席にハマると抜け出すのが大変だということです。
メンバーシップ型の日本社会においては、各々の役割はある程度決まっているものの綺麗な線引きがされていないことは少なからずあると思います。それがなし崩し的に仕事を任されることもあれば、自分の身を守ることもあり、ある種「持ちつ持たれつ」の役割分担が存在しており、欧米のビジネススクールでは「アメーバ型」の職場とも呼ばれていたりします。
一方のポジション型においては、各ポジションの仕事がきちっと定義されているため「持ちつ持たれつ」な役割分担はあまり存在せず、自分の仕事をこなすことが是とされています。各々が各々の仕事をすれば会社全体としての仕事が完成するという意味で「ピラミッド型」とも呼ばれているようです。この場合の良い側面として、仕事が明確に定義されているため目標や評価基準も概ね明確なこと、なし崩し的に仕事を増やされないことなどがあげられる一方、前述の「はずれ」席に一回ついてしまうとなかなか厳しい状況となります。
ハズレ席の見極めが重要
はずれ席の特徴として、簡単に表現すると「会社にとってそれほど重要なポジションではない」と考えています。
よくあるケースとしては、建前で設置しているポジション、とりあえず作ってみたポジション、作ってみたはいいが社内にわかっている人がいない。こういったポジションで陥るジレンマとして「会社からのサポート」が得られない事がよくあります。前述の通り、会社はあくまでそのポジションを「建前」や「試み」で設置しているわけですから、本腰を入れていない場合もあります。サポートされないということは、困ったことがあっても助けてくれない、投資が必要でも後回しにされる、会社側もどうしたら良いのかわからない。よって、よくあるパターンとして個人レベルでも実務の機会が限られることになり、究極的には実績が積めない、つまり履歴書にかける事が減るといった悪循環に陥ります。
さらに大変なことに、オーストラリアの「まったり文化」により「はずれ席」に対して改善策を打とう、なんとかしようという動きも大変鈍いことが多いようにも思えます。
はずれ席についてしまった同僚も過去に多くみてきました。あっさりリストラになったケースもあれば、気付いたらいなくなっていたパターンもありましたね。
業界に長かったりすると、こういった地雷のポジションや企業傾向は転職前にある程度の見極めはできるようにはなります。というのもオーストラリアは所詮2500万の人口の国。メルボルンやシドニーでは人口500万人程度のため小さな社会です。業界も一般的に狭く、2年もすれば業界内に多くの知り合いもできたり、「あの会社は地雷だ」的な噂も耳に入ってきます。
同時に、企業買収や売却、転職による人の出入りも激しいオーストラリア社会でありますからある日突然自分の席が「はずれ」になることもあれば、「当たり」になる可能性が日々潜んでいるとも考えるようになりました。
これは日本にいても言えることなのかもしれませんが。
もっとも手っ取り早い解決策は転職
自分の仕事が勤め先の「はずれ席」になったしまった時どうしたらよいのか。
簡単な回答の1つは「さっさと転職する」だとは思います。
実際にそうしてきた同僚も多くみてきました。転職して状況リセットし、はずれポジションからの脱却を計る。抜本的かつ効率的な対策と言えます。
同時に転職はいつでもできるものではなく、家族やキャリアや収入を考えると、はずれ席に当たったたびに転職することへ躊躇する方も多いと思います。事実、オーストラリアも転職大国ではありますが転職エージェントと話す中で思ったのは1つのポジションに勤続1年以上で「とりあえずの職歴」、2年以上で「しっかりとした職歴」、3年以上で「実績があるといえる職歴」と捉えられていると感じています。
ある種、度合いは異なるものの短期間での転職はマイナスになりがちというのは日豪共通なのかもしれません。
また、転職したからといって次の職場が地雷ではないという保証ももちろんないわけですし転職先の方がさらに「はずれ」の可能性も否定はできません。
まあ、だからといってアクションを起こさない事よりは良いとは思います。
続きはまた後日綴らせていただければと思います〜
経験されて得た感触の部分を教えていただき、ありがとうございます!
黒いぽっくりしたハイライトも、見やすかったです。
松村様
コメントありがとうございます!
今後ともよろしくお願いいたします。