コロナ禍のオーストラリアで日本の出生届を提出する方法

最終更新日

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

こんにちは。ジュークです。

本日は、ブログのタイトル通り、コロナ禍のオーストラリアで日本の出生届の提出方法について綴ります。

あくまで「提出」までの内容となり、2021年8月21日現在まだ「受理」はされておりませんので、その点のみ予め理解の上お読みいただけると幸いです。

必要な書類

まず、日本政府へ出生届を出すために必要な書類はなんなのでしょうか。

答えはズバリ、住んでいる州の日本大使館もしくは日本総領事館のホームページに書かれています。

私の住むNSW州は、在シドニー日本国総領事館となります。

基本的に、日本に住んでいたら市役所や区役所で行う手続きを海外に在住していることから、窓口業務を行っているような組織ですね。

今回の出生届については、以下のURLから詳細を確認できます。

https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consul_koseki_kanren.html (新しいタブで開きます)

家庭や夫婦の状況によって、必要な書類が変わるようです。夫婦がともに日本人の場合や、父・母のどちらかが日本人の場合といった国籍を問う場合や、永住権や市民権を有しているかなども関係してくるようです。

私の場合は、私は日本人で日本国籍を有しており、奥様が豪州国籍のためパターン(3)で以下の書類が必要でした。

  • 出生届書2通(上記URLからダウンロードの上、A3用紙に2部印刷)
  • 出生証明書 (Birth Certificate – NSW Registry Office 発行のもの)
  • 出生証明書の和訳文(テンプレートを上記URLからダウンロード可、和訳自体は誰でもOK)
  • 戸籍謄本(コピーでもOK)
  • 父母のパスポート
  • 父母の有効なオーストラリアビザの証明

簡単に1つずつ入手方法や、私が感じた注意点をまとめてみます。

出生届書2通

これは単純にめんどくさかったです。

まずA3用紙がある一般家庭ってどれくらいあるんでしょうか。

プリンターもこのデジタル化の進んだオーストラリアで所有している家庭は多くない気もします。

そして手書き。そして印鑑。

オーストラリアの生活に慣れると、時代錯誤な気がしてきます。

が、やらないと子供に日本国籍を留保できないので黙って書くのみ。

出生証明書

これは、ニューサウスウェールズ州政府のBirth Registryが発行するA41枚の証明書のことです。

登録は以下からできます。

https://www.nsw.gov.au/topics/births/register-your-baby (新しいタブで開きます)

子供の誕生時の体重や、両親の基本情報(国籍、名前、住所など)とその証明書をアップロードするのみです。

手元に必要なものがあれば、5−10分くらいで完了します。

1つ我々夫婦が思った点です。

オーストラリア国籍者が父か母の場合はCitizenship Certificateが必要で、オーストラリア国籍者であれば誰もが持っているものではあるようですがすぐ出てこないと面倒ですね。これがないと、パスポートのみではオーストラリア国籍者であることの証明が難しい可能性があるようです。

我々夫婦は、入院する前に必要な書類は全て揃えておき、PDFでパソコンに保存しておきました。

子供が生まれてから書類を探したり、あれがないこれがない、と騒ぐのも大変だと思ったからです。

また、申請を出してから、オーストラリアの役所のすることなので、とにかく時間がかかります。

私の場合は申請してから3週間ほど音沙汰がなく、電話で問い合わせたら「よくわかんないけど、止まってるね〜」みたいな他人事な言い訳を言われる始末でした。そこで文句を言って催促したら、1週間後くらいに申請が通りました。またその1週間後ぐらいに、郵送で証明書が送られてきました。

そもそも、この書類なしに日本政府へ出生届が出せません。出生後3ヶ月が経過すると日本国籍を原則得られなくなるので、それを強めに電話で担当者に伝えて早く出してもらいました。

結論、3週間経っても「連絡がこないな」と思ったら、電話することをお勧めします。

原本ではないと日本政府は受理しないみたいなので、時間に余裕をもって動いた方が良いです。

余談になりますが、NSW州では色々なデザインの出生証明書を発行してくれます。

出典: NSW Government

法的効力はないものもあると注意書きがされていますので、あくまで記念での購入ですね。

詳細は以下のURLから。

https://www.nsw.gov.au/topics/births/commemorative-birth-certificates/commemorative-birth-certificate-designs#australian (新しいタブで開きます)

出生証明書の和訳文

これは個人的に「これ本当に必要?」て思っちゃったものです。

一応、背景としては実際に出生届の作業をするのは日本大使館でも日本総領事館の従業員ではなく、日本の官庁・自治体なわけなんですね。つまり、英語が読めない人がいる前提。ならば、言語のわかる海外在住の申請者が和訳して、日本人なら誰でも読めるようにしてよ、てことらしいです。

といっても、出生証明書に書かれてる英語なんてとてもシンプルかつ難しいことなんて一切書かれてない。両親の名前や誕生日、子供の性別・出生地などといった「これ誰でも読めるよね?」って事柄。

個人的に察するに、たぶん習慣として残ってるだけなんでしょうね。実際のところは。知らんけど。

この書類も、大使館もしくは領事館のウェブサイトからテンプレートをダウンロードできます。

こちらは手書きでなくとも良いらしいので、以下のようなPDFエディターで追記し印刷でもOKらしいです。

https://smallpdf.com/jp/edit-pdf  (新しいタブで開きます)

戸籍謄本

「戸籍謄本なんか、海外在住者持ってると思うか?」と思われること請け合いですが、必要です。

それが日本の役所です。

私はオーストラリアへのビザ申請の時にコピーを取っておいたので保有していましたが、保有されていない方は日本にいる親族に代理で入手してもらわないといけないらしいです。

こういうところ、もう少し気を利かせて欲しいです。

父母のパスポート

パスポートのコピーは「Certified Copy」ではならないと、領事館担当に電話で言われました。

オーストラリア在住の方であれば、最寄りの郵便局でCertified Copyを取ってもらうのがよいでしょう。

最寄りの郵便局でCertified Copyサービスを行なっているかはウェブサイトに記載されていない場合もあるようなので、そういう時は電話で事前確認をお勧めします。

父母の有効なオーストラリアビザの証明

オーストラリア国籍者は不要です。

日本国籍者で、オーストラリア永住権保持者はVEVOなどのコピーでOKらしいので印刷しましょう。

https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/already-have-a-visa/check-visa-details-and-conditions/check-conditions-online (新しいタブで開きます)

提出方法

通常の場合であれば、領事館や大使館に出向いて書類を提出するようですが、2021年8月21日現在コロナの都市封鎖中のシドニーではそれが不可能。

「んじゃ、どうすればいいの?」と思い、領事館に電話しました。

回答が以下です。

「必要書類をスキャンし、事前にメールで送ってくれたら領事館側で確認します。訂正が必要なものは指示します。領事館からOKが出たら郵送してください。郵送する際は必ずトラッキングのできるものでお願いします。Deliveredになったら領事館に再度電話して、ちゃんと届いたか確認してください」

一言で言うと面倒だな。と思いました。しかし、これが日本の役所です。駄々をこねても何が変わるだけではありません。

必要な書類を全て集め、スキャンしてPDFで送付した翌日、領事館から電話がかかってきました。ちょこちょこ訂正を加えます。

「奥様の国籍に”オーストラリア”とありますが、正式名称は”オーストラリア連邦”ですので

ワイ「…(´・ω・`)」

そして、このロックダウンの中、静かに郵便局に出向いて郵送。これにて提出は完了です。

Deliveredになったのを確認して、領事館に電話して…が次のステップです。

それにしても、面倒だな。

終わりに

オーストラリアを全面的にバンザイするわけではありませんが、「出生の届出の出し方」という観点でみればオーストラリアがオンライン化も進んでおり、手続きがスムーズに進んでいないこともありましたが、利用者として見ると利便性は高かったです。

日本への届け出は、印刷・原本・Certified Copyの入手など面倒なことが多かったな、と。

デジタル庁ができたら、こういうところを合理化してほしいものです。

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする