オーストラリアで野生動物を保護した話。

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こんにちは。ジュークです。

大自然の広がるオーストラリアでは、シドニーやメルボルンといった大都市でも中心部から30分もすれば緑の広がる地域も少なくなく、そういったところでは様々な生き物と人間が共栄共存しています。

そんなオーストラリアで先日、家の前で飛べずに弱っている野生のインコを保護しました。特にこの記事でアクセス数が増えればいいなということではなく、自然の多い国で暮らすからこそ遭遇するであろうそういった時に、どうすればよいのかを綴っていきたいと思います。

私の場合

いつものように朝起きて、朝ごはんを食べ洗濯機を回したので、いつも通りに洗濯物を干そうと外に出た時でした。小さな前庭があるのですが、その片隅にオーストラリア特有種のインコ、ロリキート(Lorikeet)を見かけました。ロリキート自体はそんなに珍しい鳥ではなく(日本で鳩を見かけるほどはいませんが、その辺にたくさんいるイメージ)、春先で暖かいので最近よく見るな、と思った程度でした。

その日は洗濯物の量が多く、2回目を回して干そうと思い再び外に出ました。そうすると、同じであろうロリキートが同じところにぽつんと立ってこちらを見ています。普通であればすぐいなくなったり、人を見かけると怖がって飛び去っていくので「警戒心がないなぁ」と思いました。

このとき時刻が10時くらいでした。

最後の3回目の洗濯物を回し、また外に出るとロリキートがまだいました。これはさすがに「何かがおかしい」と思い、ロリキート近寄ってみました。2メートルくらいの距離まで近づいても逃げない。

ピーピー鳴いているものの親鳥や仲間が近寄ってくる雰囲気もない。

明らかに尻尾が短い

素人目に見ても、明らかに尻尾と羽根が小さい。猫かカラスに襲われたか?とすぐに思いました。

ちなみに、通常のロリキートはこんな感じです。こう比べると、今回のロリキートは尻尾の長さが半分もないですね。

WildLife Supportに電話

オーストラリアでよく奥さんと動物園に行ったり、動物保護区にいく機会がありなんとなくですが「オーストラリアでは野生動物の保護が進んでいる」と頭の片隅にありました。

明らかに弱っていくロリキートを見て、いても立ってもいられなくなりGoogle検索。Sydney Wildlifeに連絡。

Sydney Wildlife

Rainbow Lorikeet An amusing, noisy character loved by suburban dwellers Keep the animal contained, warm, quiet and undisturbed. Do not offer any food or water. Call Sydney Wildlife immediately on 9413 4300, or take the animal to your nearest vet. Generally there is no charge.

このとき時刻は11時くらい。

電話はすぐにオペレーターに繋がりました。

  • 家の住所
  • 動物の名前
  • 写真(のちにSMSで送信)
  • 状況

を伝えました。すると10分くらいで折り返しの電話。近所に住むボランティアの方があと1時間くらいで保護に来る、それまで猫やカラスに襲われないようにタオルでロリキートを包むか、洗濯カゴかなにかで保護してほしいと言われまて電話を切られてしまいました。そのようなことをやったことない私は、

そんなこと言われても・・・

と思いつつも、とりあえず洗濯物カゴを持ってきて恐る恐るロリキートに近寄る。すると明らかに恐怖心に染まったロリキートが聞いたことのないような悲鳴を上げて、小さい羽根をバタバタ動かし前庭の片隅に逃げてしまいました。

すまん。そんなつもりじゃ・・・

自分の非力さに打ち砕かれた私は、その後距離を置いて猫やカラスが近づかないように見守ることに。その間もロリキートはヒョコヒョコ顔を動かしながらこっちを見ていました(そんな気がしました)

1時間ほどでボランティアの方が到着。とても手慣れた手つきで、大きなバスタオルでロリキートを一瞬で捕獲。優しく包んで、旅行時に犬を入れるようなカゴにロリキートをしまいました。

ボランティアの方は獣医ではなかったので、断言はしていませんでしたがロリキートを含むインコの中には、羽や尻尾の発達障害を持つ個体もいるらしい。体は通常通り成長するのに、飛ぶための羽と尻尾は一定のポイントから大きくならない。結果、ある日飛べなくなり、木から落ちてくる。自然界ではこういう個体に対し、親鳥は群れの生存を優先するため、見捨てることしかできない。

一連の説明を受けて、なんだかとても哀しくなりました。

なにはともあれ、ロリキートは無事保護され、動物病院もしくは政府の保護施設に運ばれていきました。無事を祈るばかりです。

終わりに

一連の流れで思ったのは、動けない動物・鳥を見かけたらなるべく早く専門家に連絡しましょう。そして指示を仰ぎましょう。

と、当たり前のことではありますが実際にそういう状況に陥るとパニックになるのが人間のようです(事実、私は結構焦りました)

人はやはりこういうことは自身で経験しないといけないものだなと思いつつ、次回もし同じような状況に陥ったら落ち着いて対応したいですね。

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