オーストラリアで試みるキャリアチェンジ

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こんにちは。

ジュークです。ハッピーフライデー!

さっそくですが、今回はキャリアチェンジについて綴ってみたいと思います。

私の経歴

父親の仕事の影響もあり、幼少期より海外で過ごしてきました。色々ありつつも英語を体得したことからオーストラリアへ進学、卒業後は日本で就職活動しました。結果的に日本企業へ実質「英語のできる人材」枠で総合職(主に営業)で就職しました。

ある程度は覚悟はしていましたが、やはり日本社会への適合にかなり苦労しました。幼少期から大学卒業までを海外で過ごし、日本へ行くのは一時休暇、つまり遊びが中心だったからです。実際に社会の一員として、働いてお金を稼ぐというのは大変なことでした。言葉遣いからメール、作法、人への接し方など何をするのも右往左往しました。

その後、同業界の外資系企業に転職しました。ここでも英語ができて、ある程度の社会経験と営業経験があることが評価されての入社でした。仕事も営業職でした。仕事のほとんどは、製品に一定の競争力があったためゴリゴリの営業というよりかは、本国(米国)とシンガポールや中国の拠点とコミュニケーション、そして社内方針と日本のお客さんの調整弁でした。

と、日本での就労6年ほどは良くも悪くも「英語」「社会経験」の2つで切り抜けていました。特に前者は日本の転職市場においては圧倒的な差別化要因となったのを自分でも感じました。同時に、「手に職」ではなく「ジェネラリスト」としてキャリアを積んでいたことにも危機感がありました。履歴書に営業成績などはかけますがそれが明確な世界基準な「スキル」なのかは自分の中でも自信がもてなかったからです。

オーストラリアでの就労を通じて

当たり前のことなのですが、オーストラリアでは「英語」は武器になりません。逆にネイティブレベルでないことがハンデになります。そして社会経験も、オーストラリア企業からみれば「日本企業との社会経験」であり豪州ではないわけですので武器になるかならないか、という議論においては後者だと就職活動や転職活動を通じて感じました。

オーストラリア市場で価値のある人材になれるにはどうしたらいいのか。いろんな人と会って話す中で、当たり前な答えではありますが最終的な着地点を見つけました。それは「手に職」です。

オーストラリア市場で比較的高いお給料と社会的地位にある職種は「手に職」です。典型は会計士、弁護士、プログラマー、医療関係者、教師

オーストラリアも欧米社会の例に漏れず、スペシャリストが好まれる転職市場でありますので、専門知識とその社会経験が最も評価されやすいと感じています。

私の出した答え

そんなオーストラリア市場で1年半ほど働いて出した答えは、ITエンジニアへのキャリアチェンジです。突発的ではありますが、この数ヶ月考えて決めました。

理由はいくつかあります。

  • オーストラリア移住後、何かの縁でIT業界に入ったことで業界知識が増えた
  • 日本在住時から薄々感じていた「手に職」に該当する仕事
  • オーストラリアを始め、エンジニア職の需要は増え続ける(はず)
  • 言語・国境の壁が比較的低い
  • オーストラリアではそれなりの給与水準にある仕事
  • リモートワークが可能な仕事の筆頭であること

今月よりオンラインのエンジニア養成コースにも通い始めました。全24週間のコースでフロントエンド・バックエンド両方をカバーしますので、フルスタックの知識・経験を持って修了できそうです。転職のためのサポートもあるコースとなっておりますのでキャリアチェンジへの支援が厚いこともこのコースに決めた理由ですね。

そしてリモートワーク

コロナウィルスの影響で始まった在宅勤務。最初は慣れないことからかなりストレスフルでした。どう仕事スイッチを入れたらいいのか。どう言うペースで仕事をしたらいいのかなど悩むこともありました。しかし慣れというのは怖いもので在宅勤務が続くと、以前のように出勤することが「有意義なこと」と自分の中で落とし込めなくなっていっています。通勤にかかる時間・費用など…。

終わりに

キャリアチェンジ。

その言葉の響きは良いかもしれませんが、リスキーなこともあります。一言で言えば、無経験の業界に飛び込むということですし、その業界でずっとやってきた百戦錬磨のライバルもたくさんいるわけです。

今回のキャリアチェンジではそう言うことももちろん踏まえて考えましたが、最終的な気持ちは「今やらずにいつやるんだ」です。

ずっと自分の中でモヤモヤと「手に職ほしいな〜」と漠然と思っていましたが、具体的なアクションをとることはなく進んできてしまいました。それで良くも悪くも事はそんなに悪くなく進んできました。

しかしオーストラリアで働く中で現状の自分のスキルでこの3年先、5年先、10年先を考えたときに「これで大丈夫なんだろうか」という危機感があります。日本語と日本での就労経験、日本での営業経験だけでこの先食べていくのは自分の可能性をとても小さくしている気がしてならなかったです。

これは就職機会でも言える事です。

SeekやLinkedInで「Japanese speaking」で仕事を検索してもせいぜい100-200件です。そこから自分の業界にひっかかりかつポジションや給与が合致するのは10-20%が一般論から言えばいいところでしょう。一方のITエンジニア職は1000件を超える求人が常にといっていいほど出ています。そう、日本語のみのスキルで闘うより10倍近い市場で闘うことができる。機会を得ることができる。そういう計算をしました。

まだコースも始めていない身で、先輩エンジニアのみなさんから「甘く見過ぎだ」とお叱りを受けるかもしれません。もちろん楽ちんな道のりでないことはわかっています。フルタイムで働きながらコースを修了することも大変ですが、実際に仕事を探すことのほうがもっと大変なのも覚悟の上です。

しかしそうでもしないと、前に進めない、目の前の壁を打ち破れない。そう感じたのです。このキャリアチェンジの過程の心境をブログに残し、みなさんの何かのお役に立てれば、そして自分への記録になれば幸いです。

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

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2件のフィードバック

  1. Jukeさんはじめまして。ブログを最近見始めたばかりですが、私と同じオーストラリア在住、IT職と境遇が似ているので、楽しく読ませてもらっています。日本か海外か選択肢があるからこそ迷うこともあると思いますが、陰ながら応援しています

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