オーストラリアで働いて3ヶ月
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みなさん、こんにちは。ジュークです!
12月にオーストラリアへ移住したので、もうすぐ半年になります。早いですね。
この半年で結婚生活をはじめ、転職活動や就職し、あれやこれやという間にもう4月の半ばです。
オーストラリアは南半球のため、季節は秋。これから冬に入っていきます。暖かいイメージのオーストラリアですが、冬は、特に朝晩が冷え込みます。言ってしまえば砂漠気候ですからね。
さて、今回はオーストラリアでの就労についてこの半年の経験を書いてみます。
就業時間
あるあるネタですが、契約書通りの時間がきっちり守られております。開始が9時なら9時、終わりが5時なら5時に帰ります。残業は基本的にありません。あっても6時前にはオフィスは閉まります。
オーストラリアのみなさんは朝の渋滞を避けるため、朝は早く出勤する方が多いイメージです。なので8時半くらいにいくと、3-4割の人がすでにいるイメージですね。16時半くらいになると、帰りの支度をする人がいたり、「今日はいい天気だから散歩して帰ろうかな~」とか、言い始める人もいます。
日本では考えられない環境。
飲み会
日本でいう「飲み会」は基本的にありません(少なくとも私の会社では)
チームで食事をしたり、お酒を飲むことはありますが、多くの場合はランチ、お酒の場合は金曜日の夕方、文字通りパブで「ビール一杯」です。特に仕事の話もせず、「今週もおつかれ~」「来週もがんばろ~」と世間話をして帰ります。
お酒の飲めない人、飲みたくない人は普通に「俺飲めないからコーラ!」で済むし、それをとやかく言う人もいません(お酒の飲めない私はこれが一番うれしい)
飲み会というかチームディナーは、たとえば四半期に1回のビジネス会議など、各国・各地から普段会えないメンバーが集ったときなど特別な場合のみです。普段から夜飲むことはないです。
おそらく「仕事は5時まで。以降はプライベートの時間」という社会認識が確立しているのだと思います。事実、既婚者は家族をとても優先していると感じます
労働環境
お給料や就業時間以外の観点でいくと、私の6年間の日本でのサラリーマン生活を比較すると、仕事はしやすい分類に入ると考えています。もちろん、バラ色お花畑というわけでも、ありません。
とりあえず、思いつくことを書いてみます。
- 立場や社歴にかかわらず、会議で意見を述べる風土がある。言葉を変えると、日本でありがちな、年長者(この概念がオーストラリアにはないですが)のお伺いを立てたり、忖度する必要は求めらない。正しいことは正しいと言え、間違っていることは間違っていると言う発言力が求められている。
- 自己主張はかなりしないと、動いてくれない。例えば、経費精算の方法がわからなくても、黙ってたら誰も何もしてくれない。自分から言いに行く必要がある。自分の仕事を遂行できないときは、そのできない理由とどうしたらできるようになるのかを、理路整然と述べることが求められている。私の肌感覚、日本での3倍くらい言う必要があります。
- 上司との関係は日本で想像できないくらい、フラット。言葉のニュアンスを間違えて伝えたくないので、細かく言うと、上下という関係ではあります。上司は上司です。しかし、日本と違うと感じるのは、上だから偉そうとか、下だから黙って言うことを聞け、という関係ではないです。上はマネジメントに徹することが求められており、つまり部下がどうしたら働きやすい環境を作れるかに専念しているというイメージです。部下は上司に、今どういう問題に直面しており、どうしたら与えられているノルマを完遂できるのかをフラットに、伝えてよい風土がある。
とりあえず、思いつくことを書いてみました。
良いことばかりのように見えますが、そうでもないのが世です。よいことの裏返しは、見方によってはチャレンジです。
例えば、自由な発言権が確かに存在します。しかし、逆に発言しないと「こいつはやる気があるのか」「この人はちゃんと理解しているのか」などマイナスに捉えられることもあります。
また、上司の関係がフラットであるからこそ、常にどうやったらノルマを完遂できるのか、問題を抱えていないかを逐次上司に伝えて状況をアップデートしていないと、後で「なんで今まで何も言わなかったんだ」「爆弾が爆破してから言うお前が悪い」と言われること請け合いです。
日本の労働環境では、「空気を読んで先回り」「先輩や上司の言動をよく見て、言わなくても言わんとしていることを推測しろ」などありました。オーストラリアではよくも悪くもありません。何かがほしければそう発言しないといけないし、自分が問題を抱えていて仕事に支障があるなら、それを訴え続ける気力もいります。
正直、時折「日本だったら言わなくても伝わってたのにな」と思うことはあります(笑)
終わりに
なので、一概にすべて良いわけではなく、人それぞれの受け止め方、働きやすい環境とは何なのか、個人が理解していく必要があると感じます。
私は空気を読んだり動作からこの人は何を考えているんだろう、といったことが大の苦手です。嫌なら嫌、ダメならダメ、と言ってほしいタイプなのでオーストラリアの風土は合っていると感じます。