【終了半年後】備忘録:MBAをやってみて
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こんにちは。ジュークです。
今年の頭にMBAを修了しておおよそ半年が経過した。卒業直後はその開放感ぐらいしか後味に残らなかったこともあるが、半年経つともう少し冷静に考え、毎日の仕事や今後についてと絡めて考えられるようになったかもしれない。
「これを学べてよかったな」と思えたことを1つ書いてみたい。
Emotional Intelligenceという考え方
ファイナンスや会計などのハードスキルも重要だが、個人的にソフトスキルを学べたこと、そしてその概念を知れたことが大きかったと思う。
その一つが「Emotional Intelligence」だ。日本語では「感情知能」とも直訳される考え方である。その定義には色々あるが、代表的なものは以下の通り。
感情を認知し、理解するといったEQ(感情知能)の活用を促進することで、やる気、根気、向上心、創造性などを得たり、生活、仕事、人生の目標実現のために、それらを有効に活用することができます。換言すると、目指すべき成果を生むために、自己や他者の感情に関しての認識や自己管理を高め、感情と思考のバランスをとる能力が「EQ; 感情知能」となります。(引用元)
私が日本で働いていたのは10年ほど前になるため、今とは異なっていることもあるだろう。当時、いろいろな職場で見て、今も日本企業と仕事していると遭遇する場面に少なくないのが感情をコントロールできない人々である。日本ではある程度、「怒り」「フラストレーション」「大声」を「人を動かすテクニック」として捉えている人がいると思う。職場で怒鳴る、他の人の前で大声で特定の個人を叱責するなどといったことが当たり前のように行われていた。怒っている本人は「俺がこんだけ怒っているのだから、周りは俺のいうことを聞くべきだ」と考えている人が、私の経験上、平社員でも管理職や上級管理職でも少なくなかった。周りも別にそれに対して異議を唱えるようなこともあまり多くなかったと思う。
オーストラリアで働き始め、米国資本の企業での勤務が長くなってくると、このような人が全くいないかというとそうでもないがその数は極端に減った気がする。特にここオーストラリアでは、感情を制御できない、特に公の場で怒りで人を動かそうとすることは社会的にアウトだと捉えられていることが多いと思う。「感情をコントロールできない幼稚な人」でその人の評価は止まってしまう。出世からも外れるし、なにより人望を得られず、その組織でのキャリアの幅は狭まっていく。
もちろん、仕事をしていればうまくいかないこと、イライラすることはある。人間なのだから感情の起伏があるのは当然のことだ。ただ、仕事場というプロフェッショナルであることが求められる環境で、その感情に支配されてはいけないというのが社内通念になるかもしれない。
そのような逆境の時にどう感情を活用できるか。ポジティブでいられるか。そういうマインドを学べたのがEmotional Intelligenceであったと思う。そして欧米教育が根本にあるここオーストラリアでは、この概念をなんかかんだで学んでいる人が少なくない気がする。
どうしてもオーストラリアで働くことを話し始めると、言語や文化といった目に見えやすい・体験しやすい事柄に注目が行きがちだ。Emotional Intelligenceをはじめとする欧米概念を学ぶことで、周囲や上司と同じ思考や期待値でいられることはそれも一つのメリットであろう。