【2020年12月時点】移住後1年を振り返ってみる

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こんにちは。ジュークです。

2018年12月にオーストラリアに移住し、1年近くが早くも経過しました。

その中で、主に仕事やキャリア周りで思ったこといろいろをまとめです。

やることをやって、淡々とチャンスを狙う」の姿勢は万国共通であること

移住を控える方々の大きな不安の1つが、就労ではないでしょうか。

かくいう私も、移住前は「仕事が見つかるだろうか」と不安で夜も眠れないこともありました。

結論からいうと、心配は特段ないと個人的には思っています。

まあ心配を全くせずとも仕事が向こうからやってる、ということは勿論ないです。

正しい表現をするならば必要なことをしっかりやっていれば、仕事は見つかると思います。これはオーストラリアでも日本でも同じことだと思います。

有利に進める方法はいくらでもあります。下記にまとめます。

  • Linkedin プロフィールを充実させる
  • 自分の強みを客観的に理解する(オージーにない強みだと尚良)
  • Seek.com.auを毎日チェック
  • リクルーターとの関係構築

2番目の強みですが、NASAで宇宙飛行士になっただとか世界1位になったことがあるとかそういう大層なものではなく、着実に積み上げてきた実績を示せれば良いと思います。

私もそうでしたが、移住後最初の仕事は給与やポジションのレベルが日本にいた時と比べて少しばかり下がるのは仕方のない事だと思います。採用する企業からすれば、オーストラリアの労働経験もなく、英語が母国語でもない外国人を採用するのですから、少しばかりの我慢はどうしても必要になるケースがあります。

逆を言えばオーストラリアでしっかりとした就労経験を積みさえすれば、いくらでもチャンスがあるという事です。私も最初は我慢の時期でしたが、その時期に積み上げた実績とネットワークで無事ステップアップの転職を遂げることができました。

転職大国オーストラリアはうまくアンテナを張っていれば、無数のリクルーターや企業からの接触が来ます。その90%はLinkedinだという感覚です。なので、まずプロフィールを作ることをおすすめします。

オーストラリアは楽園という幻想は捨てた方が楽

ワーキングホリデーや学生ビザ、仕事での永住前提移住の方々とお会いすると、日本人に限らず、「オーストラリアは思っていた楽園ではなかった」と落ち込む人々を見てきました。

たぶん、オーストラリアのよくあるイメージはこういうのです。

  • 人がおおらかで、みんな優しい。
  • 仕事は適当で大丈夫。
  • 給料が日本より高いので、良い生活ができる。
  • 英語はすぐにマスターできる環境。

一方の現実はこうだと考えます。

  • 観光客に大しておおらかで優しいのは当たり前です。お金を落としてくれるお客さんなのですから。
  • 仕事は「やるべきことをしっかりやる」が大前提としてあるので、やるべきことをサボると日本より大きな苦労をします。
  • 給料が日本より高いのは事実ですが、物価も相対的に高いです。特に家賃。決して、無条件で良い生活ができるわけではありません。むしろ日本で稼いだ貯金はすぐになくなるぐらいの感覚が良いです。
  • 英語圏だからといって、英語は自然に身につかない。英語が身につく環境に自らを置くことが大事だと思う。

オーストラリアも資源や観光、英語を武器にした教育産業は国を豊かにしましたが、決して経済的に潤いまくっていて、寝ていても金が湧き出る国では決してありません。転職市場に目を向けると、現地のオーストラリア人も移民も競争相手になるので、仕事争いも基本激しいです。

英語圏という事実が仕事を探す者にとっては壁になることもあります。

オーストラリア人は勿論、東南アジア・インド・イギリス・アメリカ・カナダなどの国々からの移住者と闘うことになるからです。彼らにとっては英語はハードルではもちろんないです。母国語なのですから。

我々日本人のような非英語圏出身者はすでに1歩不利になっていると思っていた方が良いです。

それゆえ、日本人の永住者・ワーキングホリデー・学生の就労先は日本食レストラン、日本人相手の観光業、日本語の家庭教師、外資の日本デスクなどが目立ちます。

そうなると職場にも必然と日本人が多くなりますから、日本で働いていた時の有意差がなくなって「なんでわざわざオーストラリアにまで来たんだっけ?」となるパターンも少なくないと感じます。

どの国も一長一短。最後は自分を何を求めるかを個人で明確にしたい

私はオーストラリアに計7年ほど在住しております。

日本の他にも、幼少期は両親の転勤で複数の国に住みました。

結論として言えるのは、どの国も一長一短で完璧な国など存在しない、ということです。

オーストラリアは確かに、労働環境は日本に比べると優しく、残業もなく全体的にフレキシブルであります。家族ファーストの社会で、在宅勤務もOKですし、病気休暇(Sick Leave)などの手当ても充実しています。

一方で、日本のように便利な公共交通機関はなく、維持費が高いクルマを保有しなければ移動は楽ではありません。電車も日本のように5分に1本くるようなシステムではありませんし、日本のように買い物も決して便利ではありません。最近やっとユニクロや無印良品ができましたし、Eコマースも日本ほど選択肢もないです。

オーストラリアでは当然のように、金曜日や日曜日には夕方5時には店が閉まり始めます。産業も、資源・金融・観光・教育・福祉が大きいですが、他は小さく、国際競争力のあるオーストラリア企業も少ないため、就労先も必然的に狭まります。

日本も労働環境は残業や飲み会、セクハラ・パワハラなど多くの問題を抱えているのは事実で、良くも悪くもネガティブな面が注目されがちです。毎日満員電車と格闘したり、人混みをかき分けないと買い物もできなかったり。お給料の伸びも決してよくなかったり。

ただ、そのおかげで24時間営業のコンビニもあり、深夜まで動く電車もあり、駅ビルに行けば服も本もたくさんあり、資本が溢れかえる便利な社会です。複雑経済でもあるので、オーストラリアにはない産業が盛んで、仕事の幅も広いです。例えば製造業がさかんなため、メーカーや商社や物流の仕事もありますね。

回り回って思うことは、その国の利便性と労働負荷は表裏一体なんでしょうね。

最後に

私の結論は自分が何を人生において重要視するか、だと思います。繰り返しにはなってしまいますが、100点満点の国など存在しません。どこかが優れているということは、どこかが劣っているということだと思います。自分の人生で何が一番大事なのかを明確にすれば、どの国や社会、会社が自分にとって生きやすいか見えてくるのではないでしょうか。

私も明確な答えはありませんが、少なくとも3年先・5年先のスパンでは家族の安定が一番だと思い、オーストラリア移住を決意しました。その先は、自分でもわかりませんし、もしかしたら日本帰国を選ぶかもしれません。

私は、そんな先のことはわからないと割り切って、今と数年先を見るようにしています。そうでないと、確たる芯と同時に、フレキシブルに生きれないと思うからです。

それでは、この辺で。

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

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