【保存版】放置厳禁!オーストラリアの年金「スーパーアニュエーション」を最強の資産運用に!

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こんにちは。ジュークです。

オーストラリアで働いていると、給料明細に必ず出てくる「Super」の文字。 「会社が勝手に積み立ててくれているから大丈夫」と、マイページに一度もログインしたことがない……という方も多いのではないでしょうか。

実はこれ、誰でもできるし誰もがやるべき「オーストラリアで最も効率的に資産を増やせる最強の投資ツール」です。

2025年、法定拠出率がさらに引き上げられる今こそ、放置していたスーパーアニュエーション(以降スーパー)について再度考え直す良い機会かもしれません。

今日はスーパーについて簡単に綴ってみます。

そもそも「スーパーアニュエーション」って何?

簡単に言うと、オーストラリアの「強制積み立て式の退職年金制度」のことです。現地では通称「Super(スーパー)」と呼ばれています。

日本の公的年金制度と大きく違う点は、「自分名義の専用口座に、雇用主がお金を積み立ててくれる」という点です。よくある質問をまとめてみました。

  • 誰がお金を出すの?: 基本的には雇主(Employer)があなたの給料とは別に支払います。基本的に基本給に上乗せで、政府が定める割合の金額です。
  • どこに貯まるの?: 民間が運営する「スーパーファンド」という専用口座に貯まります。
  • どうやって増えるの?: 貯まったお金はプロの手によって株や債券、不動産などで運用され、退職する頃には複利の力で大きな資産になる仕組みです。
  • いつ引き出せるの?: 原則として60歳(保存年齢)以降まで引き出せません。その分、運用中の税金が優遇されているのが最大の特徴です。

いわば、「国に頼らず、現役時代から自分の力で老後資金を作っていくための超強力な資産運用口座」だとイメージしてください。

私が日本で働いていた時からの経験から考えるに、日本でいう確定拠出年金にもっとも近いと思われます。比較とするとなると以下のようなイメージです。

特徴日本の確定拠出年金(DC)オーストラリアのスーパー
強制力任意(会社による)原則全員(法律で義務)
積立額数千円〜数万円(上限あり)給料の12%(2025年12月現在)
運用先元本保証(定期預金)を選ぶ人が多い株式や不動産などの「攻め」の運用が主流
転職時手続きが面倒で放置されがち一つの口座を一生使い続けるのが一般的

2025年の最新ルール:拠出率が12%に!

まず知っておくべきは、雇用主があなたの口座に支払う「Super Guarantee (SG)」の率です。

  • 2025年7月1日〜: 給与の 12.0% (ついに目標値に到達!)
  • 対象: 18歳以上であれば、雇用形態や給与額に関わらず全従業員が対象です。

日本の拠出年金との最大の違いは上乗せであることと考えています。例えば、年収6万ドルの仕事に就いた場合、その12%である7,200ドルが追加でスーパー口座に振り込まれることになります。早い話、実質的な年収は6.72万ドルとなります。この7,200ドルには所得税よりはるかに低い税制が課されることもいい点です。

いかんせんスーパー口座を保有することが労働者の義務であり、雇用主も支払いの義務を負っています。そのため転職時には必ず会社からスーパー口座の振り込み情報を聞かれ、ほとんどの場合引き継ぐことが可能です。

ファンドの「統合」と「整理」

過去に仕事を変えた際、新しいスーパー口座が勝手に作られている人も一定数いるみたいです。 複数の口座を持っていると、管理費(Admin Fee)と保険料が二重・三重に引かれ、資産が目減りしていきます。

  • myGovで確認: myGovとATOをリンクさせれば、自分名義の口座がいくつあるか一目でわかります。
  • 1つに統合: 管理費の安い、運用成績の良いファンド(Industry Superなど)にまとめましょう。これだけで将来の受取額が数万ドル変わることもあります。

運用スタイル(Investment Option)の変更

多くの人は、初期設定の「Balanced(バランス型)」のまま運用しています。しかし、年齢やリスク許容度によっては、これが最適とは限りません。

  • 20代〜40代の方へ: 引退まで時間があるなら、「High Growth(高成長型)」への変更を検討することもありです。2024-25年の市場は好調で、私も過去6年ほどこのオプションを選択していますが多くの成長型ファンドが8〜10%超の年間リターンを叩き出しています。
  • 手数料のチェック: 「Index(インデックス)」と名のつくオプションは、手数料が格段に安く設定されていることが多いです。

保険(Insurance)もついてくる

スーパーアニュエーションには、通常「死亡保険(Death)」や「就業不能保険(TPD/Income Protection)」が自動で付帯しています。

  • メリット: 保険料が税引き前のスーパー残高から引かれるため、手出しの現金が減りません。
  • 注意点: 独身で扶養家族がいない場合、多すぎる死亡保険は不要かもしれません。自分に必要な分だけに調整(Reduce/Cancel)することで、運用に回るお金を増やせます。

「追加拠出」で賢く節税(Salary Sacrifice)

年収が一定以上の人は、給料の一部を「税金がかかる前」にスーパーへ回す「サラリーサクリファイス」が非常に有効です。

  • 節税の仕組み: 通常の所得税(30%〜45%など)を払う代わりに、スーパー内では一律 15% の課税で済みます。
  • 上限に注意: 2025年度のConcessional Contribution(税遇枠)の上限は $30,000 です。これを超えない範囲で積み立てるのがコツです。

現金がいますぐ必要な人はSalary Sacrificeを積極的に使うことで節税効果をかなり期待できます。

まとめ:スーパーは「未来の自分」への贈り物

オーストラリアのスーパーアニュエーションは、世界でも有数の優れた年金制度です。

  1. 口座を1つにまとめる
  2. 運用オプションを「High Growth」や「Index」に見直す
  3. 不要な保険料を削る

この3つを今週末に30分かけて行うだけで、あなたの20年後、30年後の景色は劇的に変わります。さっそく、自分のファンドのアプリをダウンロードして、中身をチェックしてみましょう!

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

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