投資を始めて3年。率直なところ
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こんにちは。ジュークです。
2020-21年にオーストラリア株式を中心に投資を始めて3年ほどになりました。今日は簡単に、率直なところをまとめてみようと思います。
オーストラリア市場はいかほど
日本でいうところの日経平均株価に近しいものであるオーストラリア株式指数を、過去20年ほどで見ると以下の通り。コロナショックやリーマンショックの時の暴落はあるものの、全体を見ると右肩あがりで推移してきている。
ただ、過去5年を絞ってみると横ばい。コロナのあとは下がった分を一気に戻したものの、その後は良くも悪くもない。
上がっているもの
私が保有している株で上がっているものの筆頭は、コモンウェルス銀行(ASX:CBA)である。在住者であれば誰でも知っているメガバンクであり、短期滞在者でも目にしたことがあると思う。日本でいうところの三菱UFJ銀行や、三井住友銀行のような立ち位置といえる。
以下の通り、20年スパンでみると安定した右肩あがりであり、過去3−4年程度でも順調に伸びている。同時にフィンテックや生活様式の変化により、コモンウェルス銀行のような、伝統的なメガバンクの業績は今後伸びないのではないか、といった指摘もある。配当もしっかりしており、Frankedなので安定かつ「固い投資」といえる銘柄だと思う。
もう一つ、手堅い投資となったのはウェスファーマーズ(ASX:WES)である。20年スパンで見るとこちらも綺麗な右肩あがりである。
ウェスファーマーズは、個人的には「オーストラリアの三菱商事」と捉えている会社である。事業内容は、リチウムなどの資源開発といった川上から、KマートやBunnings、Targetなどといった一般消費者向けチェーンも保有する、オーストラリアに本社を置く企業で2023年は売り上げが最大であった総合商社的な企業である。
配当率は他社に比べると低いが、手堅い事業を持っており、長期投資であれば安心して保有できる銘柄といえる。
最後は、全く面白くないがインデックス指数に紐づいたETFがやはり手堅い。
- VGS = Vanguard Msci International Share (いわゆるオールカントリー)
- NDQ = ナスダック指数連動
- IVV = S&P500 豪ドル建
アクティブファンドETF
最初は誰でも知ってるオーストラリア企業の個別株、そしてインデックス系ETFなどのパッシブファンドを中心にポートフォリオを組んできた。が、個別株はやっぱりその調査の労力に対して得られるリターンが素人投資家ではやはり未知数、というか「よくわからない」ことが多い。
そこで最近調べているのがアクティブファンドETFだ。機関投資家がオーストラリア株式市場で提供しているアクティブファンドETFで、配当率6-10%の高い水準で提供されているものもある。その実態はまだ個人的に掴みきれていないので、ちょこちょことしか投資していないが、個別株を調べる労力もないし、しかしパッシブファンドETFに入れるのも面白くない、と思っているこの頃色々調べては買ってみている。
例えば、ASX: SWTZ。Associate Global Partners社が提供しているもので、配当率実績は約11%となっており、毎月配当が配られる。他に、ASX: HBRDもあり、こちらは株式以外に色々な債券などもポートフォリオに組み込まれており、6%を超えるリターンが期待できている。
もちろん、オーストラリアもこのインフレが続く世界情勢の中で例に漏れず、インフレに悩まされている国の一つである。中央銀行であるRBAも金利を何度か上げてきている。一般市民が感じるところで、貯蓄口座(Savings Account)の年利は銀行により差はあれど、4.7% から 5.5%程度が一般的だと思う。
それが故に、アクティブファンドを提供する金融機関はこの数値は超えて来ないと投資を呼び込めないという側面もあるだろう。
全体をみて
この1週間でオーストラリア株式市場も、米国や日本と同じく、全体で見ると株価はかなり下落した。しかし、このようなことは一定の周期で起こるものだし、この何年か異常に加熱していたと見ることも、今振り返るとできるため、「また、きたか」ぐらいの感覚で受け止めている。長期で見ると利益は確かにでており、今後も期待できると思っている。
オーストラリア経済もインフレを除けば、人口増による経済成長は見込めることもあり、長期的に見れば株価は上がっていくものと見ている。