真夏のクリスマスに思う私のブログ記事
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こんにちは。ジュークです。
オーストラリアはシドニーは先週まで薄寒い日々が続いておりましたが、誰かが世界の気象システムを壊したように一昨日ぐらいから真夏日となりました。少し前までオーストラリアの夏日といえば、気温は高いが湿度が低いので日本の梅雨や夏と違って比較的過ごしやすいことが売りであったと思う。
しかし、今年の夏は湿度もそれなりに高いようでうんざりする。
さて、今日は過去自分が書いた記事のまとめではないが、今更思うことを書いてみたいと思う。
外から見た日本
外から見た日本。いつから日本は「アジアの盟主」ではなくなったのか?
この記事は比較的最近書いたものだ。
私の海外経験をもとに、一般人として日本を外から見てきた体験をまとめてみた。
ここオーストラリアに住んでいると日本がいつの間にかとても遠くなったと感じることがある。
それはコロナ禍で気軽に往来ができなくなったこともあるし、日本製品といえばトヨタやマツダの車以外に日常的に見なくなったこともあると思う。スマホといえば、サムソンやiPhoneや中華製が主流だし、パソコンもMacBookのマーケットシェアが高いように思える。
仕事柄、日本をはじめアメリカや欧州に関わることが少なくない私はその中でも「人件費」への考え方にかなり隔たりが生じていると思うことがある。
例えばここオーストラリアでは最低賃金20ドル(単純換算で約1600円)であったりするし、大学生の新卒給与(ホワイトカラーの場合)は最低4万ドル〜5万ドル(320万〜400万)で推移するなどそれなりの人件費となっている。これは仕事を知る限り米国や欧州とでも有意差はないと思う。
IT業界に身を置く物として、ITエンジニアの給与は特に如実に違いが生まれている。オーストラリアでITエンジニアといえば賢く、人件費が高い筆頭のような職業である。6万ドル(480万円)の年棒がスタートラインであるように思うし、数年経験を積めば12万ドル(1000万円)も現実的な水準であると思う。
よって、「エンジニアの人件費は高い」認識が強くあるため「エンジニアがやってるお金を生まない雑務やペーパーワークは減らそう」の流れが強く、それらを行えるSaaSソリューションが流行る。
一方、日本はエンジニアをはじめ人件費が世界的に見ても高い分類ではないため、そういった動きが鈍いように思う。わざわざ海外のソフトウェアを導入するよりも、コストがそれほど高くない人を使ったほうが経営者にとっては楽ちんなのだろう。
「人件費は安い」前提で物事がジャッジされる日本企業と仕事をしていて、外資の偉い人たちとの認識合わせをするのが時折つらい。
「いつから俺の母国は安い国になったのか?」という葛藤と戦う日々である。
豪州と日本は根本では変わらないという話
これって本当に日本だけ?オーストラリアで働いて感じる共通点
結論から入ると、記事でも書いたようにオーストラリアも日本も所詮は人間の作る社会であり国家であるので根本は変わらない気がする。
仕事は人間関係であるとか、飲みニケーションはあるだとか、根回しはしないといけない(別にしなくてもいいけどしたほうが仕事がしやすいというのが正しいかもしれない)とか。結局、人間は私利私欲でしか動かないし、己のエゴと欲求を満たすための動物なんだなと思うことは多々ある。
もちろん、仕事の種類にもよるとは思う。私も学生の頃やっていたバイトは「こんな適当で大丈夫か?」となるぐらいのレベルで回っていた。「これだったらオーストラリアは楽ちんだな」と思ったこともあった。
同時に、ホワイトカラーのオフィスワーカーとなった今は仕事への結果やコミットメントは非常に求められていると感じる。成績の悪い社員はもれなく解雇されることもあるし、解雇に促されることも往々として見てきた。自分がその立場になったこともあった。
なかなか難しい現実である。
その点、良くも悪くも日本は労働法でかなり労働者が守られていると改めて感じる。こういったことは日本で働いていた時私も深く考えなかった。日本では極論、犯罪に手を染めない限り解雇にはならないし、成績が悪いからといって首にもならない。子会社出向や「キャリア促進室」みたいな部署に押し込まれることはあるかもしれないが、在籍はできるし給与も出る。ある日突然、名無しの権兵衛になることはないだろう。
そう思うと、オーストラリアと日本。どっちが仕事人として住みやすいかは結構性格に左右されるかなとは思う。
同時に、家族優先の社会通念はやはりオーストラリアのほうがしっかりしているとは思う。父親となった今、仕事でガツガツやって生活費を稼ぐことももちろん大事だが、一定の柔軟性のある働き方を許される環境も必須だと考えるようになった。
結論、オーストラリアがめっちゃいいってわけじゃないが、日本が最悪で2度と帰りたくない、というわけでもない。
オーストラリア株はどうなんだろうね
オーストラリアで株式投資: 始め方から豪州株式市場についてざっくりお伝えします。
オーストラリア株に投資を始めて1年半くらいになる。
まあ当たり前な話なのだが、上がる時はどんどん上がるが落ちる時は一瞬である。ということを日々再認識させられる。
ただ、株価は全体としてじわじわ上がっていることに変わりはない。これに合わせてではないが、前述の通り最低賃金も上がったりしているし、社会全体がインフレ傾向にあると思う。
これは日本でなかなか感じることがない現象であると思う。日本で年々上がるものは税金ぐらいだろう。
オーストラリアはやはり資源と金融で食っていく国なんだろうな、と株を始めて改めて思う。
日本人にはあまり馴染みはないかもしれないが、オーストラリアにもIT企業や製薬メーカーもあるがやはり規模感では欧米には敵わず、オーストラリアそのものの経済規模も限定的なためそこまで大きな売り上げや評価額を有していない。
結果、世界で戦えるだけの経済的規模感を有するのは資源と金融ぐらいなもの。
実際に複数の業界の株やETFを所有しているが、着実に株価が上がり安定的に配当を払っているのは資源と金融がいいところだろう。
終わりに
真夏のクリスマスを迎えるのはもう何回目になるだろう。
いまだに慣れることはない。やはり年末年始は寒いもの、という環境でなんだかんだ育ったのでいまだに違和感はある。多分今年も「あれ?年明けた?」みたいな軽いテンションで元日を迎えるんだろうなと思う。
最後にどうでもいい話だが、ネットで偶然「村上春樹ジェネレーター」なるものを見つけた。キーワードをいれると村上春樹風の文章を作ってくれるものだ。
https://www.pandora.nu/pha/tools/spam/harukin.php
試しにキーワードに「オーストラリア」を入れて見たところ渋い文章ができたのでいくつかシェアして今日は以上とする。
1 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 07:47
完璧なオーストラリアなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
3 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 10:02
オーストラリアの目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。
エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。
10 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/12 04:45
「どうせオーストラリアの話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。
「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。
とにかく、そのようにしてオーストラリアをめぐる冒険が始まった。
15:名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/15 19:16
他人とうまくやっていくというのはむずかしい。
オーストラリアか何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。