統計から見えるオーストラリア社会② 賃金

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こんにちは。ジュークです。

以前、オーストラリア統計局が公開しているオーストラリアの人口や移民に関してのデータについて記事を作成したところ少なからず反響をいただいた。

本日はその第二弾で、再度オーストラリア統計局(Australian Breau of Statistics)の公開しているデータの1つに着目してみたい。

そのデータは本記事の通り、オーストラリアにおける賃金についてである。

豪州は日本に比べると給料が高い、とはよく言ったものだが実際のところどうなのか。

という観点でも綴ってみたいと思う。

参考文献:

https://www.abs.gov.au/statistics/labour/earnings-and-work-hours/average-weekly-earnings-australia/latest-release

確かに数字だけ見ると日本に比べても高い

2020年11月が最新のデータとなっており、豪州における1週間の平均給与の調査結果は以下の通り。

  • 男性: $1,970.90 (公務員)、$1,770.30(民間)
  • 女性:$1762.00 (公務員)、$1,475.00(民間)

男女と勤め先の大枠で異なってくるが、フルタイムで働いた場合での豪州での1週間における平均給与は約1,750ドル、日本円で約14万円。

一月換算で7000ドル、2021年8月現在のレートを基にすると日本円で56万円となる。

調査基準は国によって異なるため、単純比較はもちろん不可能であるがあくまで参考に日本を見てみる。令和2年9月に国税庁が発表した日本人の平均年収は436万円、一月あたり36万円となる。日豪では約35%の差がある。

また、個人的な感覚では手取りから引かれる税金は日豪でそれほど差がないと思う。給与の額にもよるが、だいたい額面の3~4割が税金で持っていかれていく印象。

当たり前な話だが、オーストラリアの物価は日本に比べても高いので、単純に収入が35%増えるというわけではない。トントンか、人によれば日本で月収36万円のほうが楽っちゃ楽な生活ができるかもしれないというのが率直な印象である。

平均給与の高い業界

オーストラリア政府はご丁寧に給与の高い業界も公開している。

トップ5と平均での1週間あたりの平均収入は以下の通り。

1位)Mining (鉱山・資源) (2,633ドル)

2位)メディア・コミュニケーション(2033ドル)

3位)金融(2032ドル)

4位)プロフェッショナル・サイエンス・テクノロジー サービス(2011ドル)

5位)水道ガス電気(1944ドル)

1位のマイニングに限っては、単純計算一月あたり1万ドル、一年で12万ドル、日本円で1000万円が平均年収となる驚きの業界である。もちろん、勤務地は僻地であり条件も過酷なので理にかなった給与になってるかは個人の判断とはなりそうだ。

同時に、年収12万ドルあればオーストラリアでウハウハな生活ができるかというと、個人的にはそう思えない側面もある。特にシドニーやメルボルンといった大都市圏の不動産価格は世界で見ても高い水準にここ数年あるため、12万ドルの年収があっても、住宅購入だけをとってもハードルは高そうだ。

ちなみに、学生や日本からのワーキングホリデーの就職先とメジャーな飲食関係は週間収入が平均で1,161ドルとなっている。

平均給与の高い州

州の間での競争意識を促すためか知らないが、州やテリトリーにおける平均給与も公開されている。

NSW – 1,751ドル

ビクトリア – 1,718ドル

クイーンズランド – 1,615ドル

南オーストラリア – 1,542ドル

西オーストラリア – 1,840ドル

タスマニア – 1,488ドル

ノーザンテリトリー – 1,703ドル

ACT – 1,890ドル

国家平均 – 1,711ドル

ACTはキャンベラをはじめとするオーストラリア首都区域のため、その労働人口のほとんどが連邦政府関係者、よって平均給与が高いのは当然とされている。従って、あまり参考にならない。

ACTをさておくと、堂々の1位は西オーストラリア州である。西オーストラリア州は人口こそ極めて大きくないが、その広大な面積を武器とした資源産業が非常に大きい。前述の高所得業界を有することから平均所得も押し上げられたと考えられる。

赤いところが西オーストラリア州である(出典:Wikipedia)

ちなみに、西オーストラリア州の人口は250万人程度で愛知県名古屋市と同程度だが、面積は北海道の30倍以上である。

これに続くNSWとビクトリアは州都シドニーとメルボルンといった大都市を抱えるのもあり、大手銀行やメディア各社などが本社を置いていることが理由に考えられる。

人口も限定的で高所得産業にも乏しい南オーストラリアやタスマニアは苦戦を強いられていると思われる。

最後に

これはオーストラリアに限った話ではないが、個々の収入はその業界と地区にかなり依存する

収入を上げるのに手っ取り早いのはスキルを磨くこともあるかもしれないが、そもそも金回りの良い業界に身に置くことだったりもする。

統計からだけ読み取るのであれば、西オーストラリア州で資源系の仕事に就くと高収入が望めますね。

それでは。

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

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