子育てしやすいは本当か?オーストラリアで父親になった話。

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こんにちは。ジュークです。

先日トゥイッターにも投稿したのですが、第一子が無事健康に誕生し、このオーストラリアにて一児の父となりました。たくさんのLikeとコメント、ありがとうございました。

このブログでは、「オーストラリア」にて「子供が誕生する前後」を「父親」の視点で簡単に綴ってみたいと思う。

Medicare最強

小学生みたいな書き方だが、これに尽きる側面は大きい。

Medicareとは、日本で言うところの国民皆保険である。永住権保持者もしくは市民権保持者は無償で取得でき、基礎的な医療を受けることができる。

妊娠から出産まででのカバー範囲でいくと、初期診断や超音波検査一式は全てMedicareでカバーされていると認識している(実際に出産での入院以外お金を払った記憶はない)

仮にMedicareがないと、GP(General Practitioner)との面談や推薦状に都度50~200ドルかかるという噂であるし、定期検診が多いためその費用は大きくなるであろう。これらが全て無償で受けられるのはとても大きい。

Medicareなしで出産となると3000-4000ドル(24万円〜32万円前後)は発生するようだ。

プライベートホスピタルめっちゃよかった

オーストラリアで実際に出産となると、公立病院(パブリック)もしくは私立病院(プライベート)から選ぶこととなる。

私は以前働いていた会社が福利厚生として提供していた民間保険が妊娠までカバーしている手厚いものだったため、今回は半ば無料で私立病院を選ぶことができた。よって、公立病院の経験はないのだが、話を聞く限りだと前述のMedicareがあれば公立病院での出産は基本無料らしい。

病院もよるが、私立病院に自費で泊まる場合は4000ドル前後が目安のようだ。

私と奥さんが今回お邪魔した私立病院は結論から言うとめちゃくちゃよかった。

ちゃんと夫婦だけの個室があり、シャワーや洗面台も完備。妊婦用のベッドと、パートナー用のソファーベッド(あんまり寝心地はよくなかったが文句は言えない)もあり、下手なビジネスホテルより居心地がよかったというのが率直な感想である。

部屋も水回りもとても清潔であり、基本的に全てが新しかったのもいい点だ。

また、看護師を24時間いつでも呼べる呼び鈴ももちろんあり、奥さんの体調が悪化した時や赤子の様子がおかしい時、何かを相談したいときなどいつでも呼べたりもする。

公共病院だと、部屋を妊婦数名でシェアしたりすると聞いたこともあるので、こういった違いはありそうだ。

最後に、看護師も皆とてもフレンドリーで、懇切丁寧にあれこれ説明してくれた。子が生まれてからは「おむつ替えぐらい父親がしないとだめよ」「ミルクくらい作れるようになりなさい」的なお叱りもいただいたりした。

やっぱり飯が…

私立病院に宿泊した経験上、欠点が1つある。それは飯である。

妊婦のご飯は朝昼晩と3食カバーされているが、パートナー(つまり私)の分は保険でカバーされておらず病院の食堂で自費で買うか、UberEatsなどを活用して自分で入手するかだった。

おそらく平時であれば、近場のカフェやレストランに出かけられるのであろうが、このコロナウィルス感染が広まっている昨今での出産であったため、入院時に病院から外出は最低限にするようにと忠告を受けた。ようは「退院するまで外に出るな」というメッセージとして理解した。変に外をフラフラ出歩かれて、万が一コロナを病院に持ち込まれるとたまったもんじゃない、ということであろうし、それは私個人としても理解できた。

おそらく日本もそうだろうが、オーストラリアの病院もご飯は基本的に薄味であり、正直何を食べても同じ味がする始末であった。また、メニューに肉が非常に少なく、基本的に野菜・果物・穀物がメインだったため、何を食べてもすぐお腹がすいた。

結果、UberEatsにかなりお世話になった。ドライバーのみなさん、ありがとうございました。

出産にあたっての父親の立ち位置。ありがとうオーストラリア。

これもまた日本での出産立ち会い経験がないため、あくまで聞いた話との比較にはなってしまうのであらかじめご了承いただきたい。

まず、妊娠発覚からのGP訪問、超音波検査、産婦人科への定期検診などは父親同伴の夫婦が肌感覚80%くらいだった。待合室で妊婦一名で見かける場合の方が少なかったと思う。各面談も、心なしか父親同伴が前提となっている節もあったように感じた。

さらに、私立病院で出産するとなると、保険で自然分娩の場合は出産日+4日間、帝王切開の場合は+5日間、病院に滞在できる。健康上の理由や妊婦・新生児の状況もあれば、滞在日数の延長もできるようだ。

私も滞在中、何組もの夫婦とすれ違ったり、エレベータで雑談したりしたが、基本的に父親も当たり前のように宿泊しているように感じた。

滞在中は、もちろん自由参加ではあるが、父親ももちろん参加できるオムツ替えや夜泣き対応のクラスもあれば「How to be a good Daddy」的なカジュアル面談もあったりした。従って、生まれる前後から新生児の身の回りの世話について学ぶことができたし、奥さんと誰がどれをやろうなどいった会話を初期段階でできた側面もある。

一連の流れから、このオーストラリアという国では父親の立ち位置が出産においてとても近いと感じた。

日本の友人などに聞くと、日本では一般的に出産に立ち合ったら父親はお役御免であり、その後母親が退院するまでは仕事が終わってからの短時間での訪問形式か、退院するまで面会はあんまりないような話を聞いた。妊婦や新生児の身の回りの世話はというと、全て看護師が行うのが一般的だとか。

これが「オーストラリアは子供を育てやすい」ということなのか

自分がこの状況となったため、この違いはなんなんだろうと思い、わかりやすいところで育児取得率を調べた。日本では2021年現在、調査により差はあるものの3-8%の父親が1日以上の育児休暇を取得しているらしい。対して豪州は4日間以上の育児休暇を取得する父親が80%以上らしい。やっぱり文化的・社会的違いはあると感じた。

よって、エレベータの中で一緒になったり、哺乳瓶の煮沸を行う時に共有スペースに行くと同じようなことをしている父親たちと遭遇し、「全然寝れないよ」とか「こうやって煮沸するといいらしいぞ」といった色々な情報交換などもできた一面もあった。

また、勤務先に育児休暇を取得を申し出たときも、「おおおお!おめでとう!休め休め!!仕事は忘れろ!」くらいのウェルカム具合であった。なんの後ろめたさもなく、人事部からは「じゃかじゃか休んでいいのよ!」的な案内を受けた。

一方、確かに日本で働いていた時は上司や先輩に子供が生まれても、1日も休まない人もいたし、2日くらいで通常勤務に戻る男性社員もいたなあと思った。ある種、日本社会における「休むことへの後ろめたさ」「男性の育児休暇取得への文化的障壁」はまだあるのだろう。

私はこのオーストラリアで子供が誕生し、生まれる前後から、とても近い距離で子供に携われていることに大きな感謝を感じている。人生に一度きりといった綺麗事もあるかもしれないが、ちゃんと家族を守っていく、父親としてきちんとした距離感を築きたい、育児に積極的に関わっていきたいと前から思っていた自分にとって、それをオーストラリアが社会としてサポートしてくれていると感じる。

余談ではあるが、私の父は典型的な昭和の日本人男性だったため、平日は朝早くから夜遅くまで、土曜日も仕事していたりしていたので父親と関わるのは日曜日くらいだった。それゆえか、小学生高学年になるまで、正直あまり父親と遊んだ記憶もなく、なんとも言い難い距離感だったし、今もそれが少なからず尾を引いてる側面もあるといった自身の経験もあるのかもしれない。

こういう家庭が度合いあるにせよ、日本ではごく一般的でもあるようだし、それが絶対的に悪いかという議論をするつもりはないが、私個人としては子供ながら違和感のある環境ではあった。よって、社会人になってから仮に自分に子供ができても、そういう環境を与えたくないとは思ってきた。

会社的にも医療制度的にも、「オーストラリアは子供を育てやすい」と何か直接比較できるものさしがあるわけではないが、今回そういったことを経験した。

終わりに

まず思いつくどころでのオーストラリアでの子供誕生について、父親として感じたことを綴ってみた。

また生活が落ち着いたら色々を書いていこうと思う。

今日はこの辺で!

日本生まれ、海外育ち、2018年よりオーストラリア在住。2021年7月に第一子が誕生。普段は外資系企業でサラリーマンやってます。

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